Jun 29, 2009
現在の仕事は、賃貸事務所です
現在、私はIT関連会社でのソフトウェア開発業務を行っています。同社は本社を賃貸オフィスに置いています。ただ、かなり良い建物の1階を賃貸オフィスにいて、非常に満足しています。そして、仕事内容もPCがあれば問題がないので、特に賃貸の事務所で問題がなく、基本的にすべての取引先で業務を行っています。会計事務所の顧問料が下請けの仕事量に応じて差が出てくるために、直接うかがう必要が理解するのは難しいとされているかもしれません。しかし、最近では、これらの微妙な情報をも考慮した会計事務所の利用料、指導料がインターネットで紹介されています。このような情報を自分の使用用途と照らし合わせてある程度の相場を把握することができます。
今年になって巻き起こった「エジプトの国民的デモによる大統領退陣事件(以下エジプト革命)」について書いてみたい。このエジプト革命に過去の政変と異なる点があるとすれば、指導者や革命を支援する組織の影がほとんど見えないことだと思う。もちろん、ネットを通じてデモを呼びかけた人はいる。しかし、テレビで彼らの言動を見ても、普通の学生や市民たちであり、デモや政変の指導者という特別な印象はない。
これまで民衆蜂起や革命には、必ず反政府勢力による組織的指導があった。今回のエジプト革命は、エジプト国民が個々に抱いている不満が組織を経由せずに直接繋がりあい、雨だれが集まって大河になるように100万人規模のデモにまで発展した。組織的背景もなくこのようなことが起きるのは、少し前までまったく想像できなかった事態である。
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報道によれば、エジプト革命を「成功」に導いた最大の立役者が、ツイッターとフェースブックという二大ソーシャル・ネットワーク・サービスである。
昨年暮れにこのコラムでも書いた、内部告発サイトのウィキリークスもそうだが、インターネットサービスの普及が確実に世界の政治や経済、文化を変えつつある。しかしこのことが、政治家や経済人など従来のシステムを動かしていた人たちを不安に陥れていることも事実である。
不安を感じる最大の原因は、インターネットには「中心」がないことだろう。ネットそのものは道路と同じく公共のインフラであって、しかも世界中に偏在している。仕組みからしてアナキズム的(無政府状態)なものである。どこか特定の国家や企業が中心にいるわけではないので、これを統制することは容易なことではない。
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今から10年前、あるパソコン雑誌の編集長がこんなことを言い出したことがある。「竹熊さん、インターネットはヤバイです。今のうちに法律を作ってしっかり取り締まらないと、大変なことになりますよ!」。このときは正直驚いた。その雑誌は、毎号のようにネット絡みの記事を載せており、ネットの素晴らしさと可能性をずっと喧伝(けんでん)していたからだ。しかし彼は誰よりも早くネットの本質に気がついていて、ネットを称揚することはいずれ自分の首を締めるかもしれないという葛藤(かっとう)を感じていたのだと思う。
今は私にも彼の危機感がよく分かる。この10年、出版不況が急激に進行し、彼が編集長だったその雑誌もとっくに休刊している。出版不況の一因がネットの普及にあることは説明するまでもないだろうが、彼はそのことを言っていたのである。彼の「予言」はほぼ当たっている。彼は出版界に限定してネットの脅威を説いていたが、それが政変にまで繋がった。
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私は3年前にフェースブックのアカウントを取ったが、当時は周囲に使っている知人はあまりいなかった。表示も英語しかなかったので正直面倒になり、放置状態にしていた。それがエジプト革命にフェースブックが寄与しているとの報道のせいか、知人も次々に入会を始めている。
ツイッターを始めたのは2年前である。最初は面白さがわからなかったのだが、自分をフォローする人が数千人を超えたあたりから俄然(がぜん)面白くなった。とにかく反応がダイレクトで、早いのだ。これを文章で説明することは難しいのだが、自分の部屋にいながらにして、同時に数千人規模のパーティー会場に身を置いて、友人知己や名前は知っていても、会ったことのない著名人と気軽に会話が交わせる。プライベートと「公共の場」が一緒になっている奇妙な感覚である。
そして私は、ツイッターによってこの2年間で多くの友人ができた。初対面の人とでも、「では今度、お酒でもどうですか」という誘いが抵抗感なくできる。こうしたネット交流ツールは文字通り人と人を結びつけるツールとして機能している。
エジプトは国民の半数が20代以下だという若い国だ。若者とネットの親和性は高い。彼らが携帯やPCでムバラク政権への不満を口にし、デモをよびかけ1カ月もしないうちに政権を倒した。
歴史のネジは巻き戻すことができない。いかにこの新たなインフラと折り合いを付けていくのか、人間の英知が試されている。(竹熊健太郎)
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【プロフィル】竹熊健太郎
たけくま・けんたろう 京都精華大学教授、編集者。原作から編集、評論など漫画、アニメを中心に幅広く活躍。ブログ「たけくまメモ」(http://takekuma.cocolog−nifty.com/)が人気。
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